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"一角獣に宿る夢 - Moonlit Phantom - "

M3 - 2013春・頒布情報はこちら！

「ヤナ・メトリテ・ルカナ、ウラ・ミテリト・ルキア…」

前作「一角獣の謎」の続編・第2章にあたる本作は、
少女が一角獣と邂逅し、自らの出自に隠された謎と
この世界の成り立ちを知りたいと一角獣に
願うところから始まります。

少女の願いをかなえるために一角獣は
少女を「全て失くしたものだけが思いを遂げる月世界」へと
続く扉を開く呪文を唱えます。

「ヤナ・メトリテ・ルカナ、ウラ・ミトリト・ルキア…」

本作収録曲のタイトルにもなっている一節です。

穏やかさと幻想的喧噪が次々と少女の
前に幻影となって現れては消え現れては消え…

本作はそんな少女の見る幻影を音楽絵巻的に
綴ってみました。

とまぁ中身についてはブックレットを眺めながら
実際に聞いて楽しんでもらえればそれで充分なのですが、
内容が内容だけに本作を制作している時の
頭の中がもうヤバかった…（笑）。
前作「一角獣の謎」のセルフライナーでも
似たようなことを書きましたが、
シンプルに「やりたいこと」をやろう！と
進めれば進めるほどに明らかになる
制作進行の難しさ！（笑）

収録曲全10曲が頭の中では
全1曲のなが～い曲として順不同に鳴り響いていたもので、
それをどう整理してアルバムとしてまとめるかという作業と、
その浮かんでは消えそうになる断片を
いかに逃さず捕まえるかという相反する作業は
もともと頭の中が混沌としている人間には
かなり難易度が高いものでした（笑）。

もちろんこのストーリー自体がその混乱に拍車をかけたのは
言うまでもありません。なんといっても
頭の中にイメージされていたのは阿鼻叫喚の
幻想風景だったので…。

そんな状況にプラスして、もう二度と会いたくないと
思っていた「時間との闘い」という不愉快な仲間も
レギュラーかのように参戦してきて、制作期間中ウェブ上では
完全な「失語症」状態と化してしまいましたが（笑）、
今回もこうしてなんとかアルバムを完成できたのは
ひとえにご参加くださった歌い手の皆さんの
ミラクルなパフォーマンスのおかげです！

BOG作にはもはや欠かすことのできない真理絵さんには
混沌と静寂をそれぞれ1曲づつ、
前作”一角獣の謎”でのやなぎなぎさんに続き
binariaから2回目ご登場となるのAnnabelさんは怪奇幻想喧噪篇と
静寂終演篇の2曲を、早くも3度目のコラボとなるIKUさんには
不穏なれど穏やかな曲と、穏やかなれどこれは救いとなり得るのか…？の
2曲にて相変わらず天国の鐘の音のような
歌声を披露していただきました！
そしてオープニングと混沌からの帰還の架け橋となる
2曲を歌ってくれたカヒーナ嬢。

このかけがえのない歌い手の皆様には
ほんと感謝に堪えません。一角獣はまだまだ続きます。
今後ともご助力よろしくお願いいたします！

作っている本人達が最も混乱かつ混沌としていたという
噂もありますが（笑）、「月と夢と幻影」をテーマにした
「一角獣に宿る夢 - Moonlit Phantom - 」。

幻想の果てに現れるものは今作を聞いて
くれた人の数だけ存在する筈。
あなたのもとには一体どんな感覚が訪れるのか、
それを楽しんでもらえたら嬉しいです。



2012/12/28
Barbarian On The Groove
（文責：wight）

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